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新年度だから評定を気にした方が良い理由|評定とは何かも解説

hyoutei

新年度が始まり、子供の成績評価である評定が確定する時期がやってきました。評定は全教科の全科目における普段の取り組みや意欲態度、課題等の提出状況、定期試験や実力試験の成績などを総合的に5段階(1~5)で評価されるものです。これは単なる数値ではなく、子供の将来に大きな影響を与えます。本記事では、評定を気にする理由と、評定を上げるための具体的な方法をご紹介します。

目次

大学受験において評定を気にすることの重要性

大学受験において評定を気にすることは非常に重要です。その主な理由は以下の通りです。

進路選択に大きな影響を与える

高い評定を維持することで、希望の大学や学部への進学の可能性が高まります。評定は大学入試における重要な選考基準の一つとなっています。

ペンタ助手

特に推薦入試の場合は、大学が定める評定に到達していなければ、出願さえできないことを知っておこう

自己肯定感の向上につながる

努力の結果が評定に反映されることで、生徒は自信がつきます。自己肯定感の高まりは学習意欲の向上にもつながります
これは、期間を短く切って、各定期試験で目標を立てて、達成させていく(あとで説明します)と、自信をつけられるチャンスが増えて、絶対的な自信をもつことにもつながります。
そうなれば、自分から勉強するようになるでしょう。

調査書(内申書)や推薦書の重要な要素となる

多くの大学入試で調査書(内申書)が重視されますが、その中核となるのが評定平均値です。高い評定は有利に働きます。

所長

実は調査書のことについては、LINEのメンバーシップを作った後で、その中でだけ公表をしようと考えています。
その時までお楽しみに!

志望校が絞られる

3年次の評定(内申点)が確定すると、志望校の範囲が絞られます。上位校や志望校を目指すには高い評定が必須です。

みらい研修生

悪い意味で絞られることもあるから気をつけて!

ペンタ助手

みらい君は評定が悪いから、受験できる大学がないなぁ。
実力勝負でいくしかないか…

みらい研修生

ヤメレ!(泣)

学習環境が変わる

良い集団の中で学習できれば、勉強する友人に囲まれる良い環境に身を置けます。目標の大学レベルも高くなります。
高校生にとってこれは重要で、結局仲間に引っ張られるという面は否定できません。勉強を前向きに考えきれるクラスにいれば、自然と学力はつきますし、「ゆるーくやるか」というクラスや集団では怠け癖がついてしまいます。

所長

そういう意味でも、友だちは選ぶものだよ

大学入試において重視される評定のポイント

大学入試では、評定はどのような扱いをするのか、解説をします。

全科目の評定平均値

調査書には、高校1年生から3年生の前期(あるいは1学期または2学期)までの全教科の評定が記載されています。これらの評定を平均化した「評定平均値」が大学側から重視されます。
総合型選抜や学校推薦型選抜などでは、一定の評定平均値(例えば4.0以上など)が出願要件として課されることが多くあります。評定平均値が高ければ高いほど、努力している証しとみなされ、合格への有利な材料となります。

特定教科の評定平均値

英語や数学、理科など主要教科の評定が個別に重視される場合もあります。理系学部を志望する場合は理数系科目、文系は国語など、志望学部に合わせた教科の評定が参考にされます。

ペンタ助手

全科目と特定科目の両方が基準とされている大学もあるよ。
例えば全科目3.8以上かつ英語4.0以上とか。

総合評価の一部として

一方、一部の国公立大学の総合型選抜では、評定平均値そのものを出願要件としていない場合もあり、その際は調査書全体での総合評価となります。

所長

試験科目の内容に「書類審査」と書かれているものがあるね。
それは調査書のことを意味しているよ。

大学受験に向け、評定を良くするポイント

評定をより高くすれば、受験に有利に働きます。
どのようにすれば評定の上昇につながるのかについては、以下のとおりです。

応用力の養成に注力する

オール4程度の評定であれば、基礎的な内容はすでに身についていると考えられます。オール5を目指すには、応用力の強化が不可欠です。授業の予習・復習に加え、問題集などを活用し、応用問題に徹底的に取り組む必要があります。

計画的な学習習慣を身につける

評定アップには、授業の予習と復習を欠かさず行うことが重要です。計画的な学習習慣が身につき、確実な理解度の向上が期待できます。

ペンタ助手

なぜ評定が重視されるのかというと、日々の生活をきちんと守り、学習の習慣を高められたかどうかがわかるからだよ。

所長

評定を良くするには、結局毎日の学習を地道に取り組むこと以外ないんだよね。

分からないことは質問する

分からないことは素直に質問しましょう。教師や友人に質問することで、理解が深まります。質問を恐れず、積極的に行うことが大切です。
聞くことは決して恥ずかしいことではありません。むしろわからないことを放置する姿勢こそが恥ずかしい行為です。
また、わからないことがわかったとき、それを基にする内容もさらにわかるようになるため、ひとつのことがわかることの大きさを感じてほしいと思います。

模試や練習問題に取り組む

定期的に模試や練習問題に取り組み、実力の把握と課題の発見を行いましょう。弱点の克服に向けて継続して取り組むことが重要です。
模試に取り組むことや、練習問題を解くことは、定期試験、ひいては入学試験の練習だと思うと良いでしょう。
よく部活動でも言われることですが、「練習は本番のように、本番は練習のように」ということでしょう。
入試という「本番」で力が発揮できる人というのは、毎日の小さなひとつひとつの解決を真面目に取り組んできた人と言えます。

目標を立てて計画的に学習する

評定アップのための具体的な目標を立て、計画的に学習を進めましょう。目標設定と計画性は、効率的な学習を可能にします。
計画をすることで、今自分が何の勉強をしているのか、今の学習内容が、将来どういうこととつながっていくのかを確認しながら進めていけます。

それでなぜ新年度?

新年度に入ると、新しい学年のスタートとなります。いろいろなことが新たに始められるこの時期は、何かと慌ただしいのですが、この時こそ評定を見直し、設定していくチャンスでもあるといえます。なぜ新年度の時期に評定を意識すべきか、その理由について紹介します。

目標設定になるから

「一年の計は元旦にあり」という言葉があるように、新しい1年が始まるときに、その目標を決めることは、より充実した1年を過ごすためには有効です。

学習に対しての目標といえば、「テストで80点を取る」「学年で上位10位以内に入る」などのように、得点や順位、あるいは偏差値などを設定するのは非常に明確です

一方、大学受験に直結する項目として、「評定」を意識することも有効です
しかもそれは継続的に1年間変動をみながら掲げつつ、日々の学習や時折行われる定期試験にも関係づけられるため、非常に効果が期待できる目標となり得ます。

年度はじめの方が評定のコントロールが利くから

評定は、学年ごとに1年間の評価を総合的に見て決定されます。ですから、評定を良くしようとするなら、できるだけ年度の早い時期から努力を積み重ねる必要があります。1学期・2学期の評定が思わしくない状況で、頑張って3学期だけ真剣に取り組んでも、それまでの評価を覆すには至らないことも多々あります。

たとえば、3学期制だと仮定します。

  • 評定5が75点以上
  • 評定4が60点以上74点以下
  • 評定3が45点以上59点以下

であり、

  • 1学期・2学期は中間試験と期末試験が行われ、それらの平均点を「学期の得点」とする
  • 3学期は、学年末試験のみが行われ、その得点を3学期の得点とする
  • 3つの「学期の得点」の平均点によって評定を出す

というシンプルなルールで算出をするとします。

ペンタ助手

実際は試験の得点の他にも、授業中の態度や意欲、提出物などの「平常点」も加減して、評定を算出します。

もし例えば次の例で考えることにしましょう。

  • 1学期の点数…50点
  • 2学期の点数…55点

これで、3学期の目標設定をするとします。

評定にのみフォーカスを当てるとすれば、この科目は現段階では評定3であるといえます。

さて、この学年で残されたチャンスは、3学期の学年末試験の1回のみです。

もし学年末試験まで含めた点数による評定を4に上げたいとすれば、1学期の点数、2学期の点数、学年末試験の点数の平均点が60点以上となればよいわけです。
つまり、

(1学期の点数)+(2学期の点数)+(学年末試験の点数)≧180

となれば良いわけです。

上記の条件でいけば、学年末試験で75点以上取れれば良いということがわかります。

このように、評定を上げたり維持したりすることを考えれば、次の試験の目標点数が明確化でき、具体的な戦略もできるようになります

ペンタ助手

ただ、その時まで50点台を取り続けてきたのに、75点を取れとなると、普通の努力では達成できないのは明らかです。目標に見合った努力と習慣が必要です。

そこでです。もしこの人がもっと早く計画的な勉強の必要性に気づいていれば、もっと楽に評定を上げることはできるでしょう。

たとえば、1学期が終わった時点で評定を意識した学習を取り入れたとします。

そうすれば、1学期の点数が50点だということだけがいえるのですが、その場合、2学期と3学期で点数を上げて、評定4を目指せます。
つまり、50+(2学期の点数)+(学年末試験の点数)≧180
ですから、2学期、学年末で平均65点を取っていけば、十分達成可能だということなのです。
これだとまだ目指せそうですね。

何なら、野望をもって評定5を目指すとなれば、
50+(2学期の点数)+(学年末試験の点数)≧225
ですから、2学期、学年末で平均88点を取れば良いとなります。これはさすがに難しいですが、不可能ではないです。

また、2学期中間試験後に計画をするとなった場合、次のように計算できます。
仮に1学期の点数が50点、2学期中間試験の点数が48点だったとします。
この時点では、1学期の点数は確定していますが、2学期の点数は期末試験がまだのため確定はしていません。
ですから、たとえば評定4を目指すとすれば、2学期及び学年末の平均点が65点以上であればよかったです。
そうすれば、2学期も学年末も65点を狙うのであれば、2学期期末試験を82点、学年末試験を65点取れば良いことになります。
ただ、これだと2学期期末試験がかなり苦しいので、2学期の平均点を60点、学年末試験を70点とすれば、2学期の期末試験が72点ですみますので、こちらの方が現実的かもしれません。
これでもきつければ、2学期56点、学年末74点として、2学期期末試験を64点とすれば、自然に点数を上げていけば良い形となります。

いずれにしても、できるだけ早い段階から評定を意識して学習を始めた方が、無理は少なくて済むことがわかるでしょう。

単純に1学期は試験で点数を取りやすいから

学習内容は、単元によって難易度が異なります。
ただ、どの科目でも1学期の難易度が低いのはたしかです。
なぜなら授業は、基本的な内容から始まるからです。
ですから、1学期で点数を多く取れるのは言うまでもありません。

他にも1学期は期間が短いから、試験範囲も少ないという理由もあるでしょう。
1学期は4月の入学式・始業式の後から、7月初旬までの内容となります。
これが2学期となると、1学期期末試験が終了する7月中旬から12月初旬までと、かなり長期間に及ぶばかりか、内容も深くなりますから、2学期はとにかく点数が落ちやすくなるのです。
もし早い時期に学習法を考えて習慣化させれば、この2学期の落ち込んでもおかしくない時期の対策ができるのです。それによって、安定した評定をキープできるはずなのです。

ですから、新年度に入った時期から、学習や評定への意識をもってほしいのです。

評定についての注意点

評定について、次のようなことに注意をしましょう。

大学の評定基準に達すればよいということではない

たとえば目標とする大学の評定基準が3.5であったとしましょう。
その大学の入学試験を受けるためにがんばった結果、自分の評定がその3.5となり、基準を満たしたとしましょう。

もちろんこれで受験はできます。

が…

その入試を受けることになるすべての受験生の評定はみんな3.5以上です

たとえ評定基準を満たしていても、受験生の中では最下層、合格しても最下層からのスタートです。

たぶん大学の講義内容が難しく感じられるのではないでしょうか?

ですから、せめて自分の評定は、大学の定める評定基準の+0.2、+0.3はクリアしておきましょう。

同じ評定でも…

この話はブログ主の予想であって、明確な証拠はありません。

ブログ主

そゆこと。

大学が評定基準を定め、それをクリアーした受験生が、あちこちの高校から受けに来ることになります。

そうなると、A高校の評定4.0と、B高校の評定4.0は異なるはずです。
それは、次のような理由です。

  • 学校によって授業のレベルが違う
  • 学校によって評定の基準となる点数が違う
  • 学校によって試験の問題のレベルが違う

それで、入試が行われます。

大学としては、できるだけ優れた学生を取りたい。

そこで問題となるのは、ボーダーライン(当落の境目となる場所)で誰かを合格させ、それ以外を不合格にしなければならないということです。
それも高校は違うけど、評定が同じ受験生どうしで。

となれば、より正しい判断をするために、大学は何年もかけて高校別の評定の分布と入試の得点との相関を調べるに違いありません。たとえば
A高校の評定3.8と、B高校の4.0が同じ実力っぽいな…
というようにです。

そしたら、A高校とB高校の受験生がどちらも評定3.9で、入試が同点だったら、A高校の生徒が実力があるだろうと判断されてもおかしくありません。

私が大学の学長なら、そのような調査をしたうえで合否を決めます。

みらい研修生

ここのブログの主、エグいな。

まとめ

評定は、大学を目指す上で、自分の学力の指標となります。また、場合によっては受験に必要な数値となります。そのため、評定を意識した学習を展開する必要があるでしょう。
評定を上げたり高い状態で維持するためには、日々の学習を疎かにしない姿勢が求められます。また、細かな計画性が必要でしょう。より良い受験を実現できるよう、評定に意識をした取り組みを展開してください。

年度が始まる時期こそ、チャンスです。

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