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書店の学習参考書を見る際の注意点|参考書・問題集を選ぶコツを紹介

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大学入試を目指す上で大切なのは「情報」です。情報を重視する人は、何においても成功します。
ここでは、書籍に注目をして、大学入試を目指す上での書籍の活用の仕方について紹介をしていきます。
前半ではどのような書籍があるのか、その書籍を選ぶ上で、何に注意をすればよいのかについて、
後半では参考書や問題集の理想的な選び方や演習のしかたについて紹介します。

目次

大学受験や日頃の学習に関する書籍

書店へ行けば、「学習参考書」のコーナーに大学受験関係の書籍が並んでいるのがわかるでしょう。
そこにはどのような本が販売されているのかをまず紹介します。

参考書・問題集

代表的な本としては、参考書や問題集が挙げられるでしょう。

学力の強化を目的として、教科ごとに販売されています

主に出版社や予備校、塾などが出しています。

実に多くの書籍が売られていますから、お子さまが取り組みやすいもの、継続できそうなものを選びましょう。

大学情報の書籍

大学についての情報を伝える書籍です。

言わずもがな、有名どころでいえば、各大学ごとにその大学の説明や過去の入試問題が収録されている「赤本」や、大学についての情報を月ごとに発行される「蛍雪時代」でしょう。

大学を目指すものとしては、これらは目を通して当然である書籍といえます。

辞典類

英和辞典・古語辞典などの辞典も販売されています。

これは高校入学の際に、学用品として購入するケースや、最近では電子辞書やタブレットのコンテンツを利用するケースが増えたため、年度途中で購入することはあまりなさそうです。

また、これらの延長として、英単語をまとめた本もあるでしょう。学習参考書でもあるとは思いますが、英単語に自信がない学生も多いため、購入する学生もちょくちょく見かけます。

勉強法や生活習慣に関する書籍

受験勉強や大学受験を体験した先輩方が、体験談として、受験生に知っていてほしい姿勢や取り組みについて書かれた書籍も扱われています。

現役の受験生にとっては全く経験のない大学受験となるので、少しでもわかる事があれば助かるというもの。
事前に教えられて、対策や準備を早く始められた、試験のときに焦らずにすんだなどの事例もあることでしょう。

親のための受験に関する書籍

まれにですが、受験生となるお子さまに対する親としての立ち居振る舞い方に関する書籍も扱っています。

ただ、冊数としてはかなり少ない印象ですし、あるとすれば中学校受験関連の本は多めですが、大学受験となるとなかなか見かけません。

そのことから私はこのブログを立ち上げ、(将来的には)YouTube配信、LINE公式アカウント、コンテンツ販売を行って、お子さまに対する接し方を共に考えていこうというスタンスを考えついたのです。

ペンタ助手

主、しれっと宣伝ですか?

ブログ主

いや、手が勝手に動いただけだよ!

書籍を見て選ぶ際の注意点

ただし、これらの有益な書籍も、パッと見は魅力的なのですが、これを購入して読んだり利用したりしようとなると、いくつか注意しなければなりません。

書籍のターゲットが現実的か?

書籍というものは、誰かを想定して書かれていることが多いです
そのターゲットとなる人物像を、ビジネスの世界では「ペルソナ」といいます。

時には、
「この本、東大を目指す人向けに書かれているな」
「この本の題名が、MARCH狙いの人向けだから、書かれていることに違和感をもつな」
などと感じることもあるでしょう。 

※MARCH(マーチ)…東京都に本部を置く私立難関大学で、明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学を指し、呼び名はそれらの頭文字をとったもの。最近はそれに学習院大学を加えてGMARCH(ジーマーチ)ともいう。
他にも
上智・明治・青山学院・立教・東京理科からなる「SMART」(上智のSはSophiaからくる)
関西・関西学院・同志社・立命館からなる「関関同立」
というくくりなども存在する。

やはりペルソナが違えば、参考にできないことも出てきます
そうなると、まるっきり書かれていることを信じることができなくなりますね。

書籍に書かれた成功例が必ずしも自分に当てはまるとは限らない

ジャンルに限らず、よく「成功本」というのが出回っています。何かの道を達成できた人が、どのようなことを行い、どのようなマインドで取り組んでいったのかということが書かれています。

大学受験というジャンルにおいては、「偏差値3●のこんな私が東大に受かった」みたいな話でしょう。
物語としては非常にドラマチックです。
その方がインパクトは強いですからね。
実際に合格できた著者は偉いです。

ただ、「こんな私が合格したから、あなたも合格できるはずです」と主張している本なら、それは信じるに値しない内容と考えてもいいでしょう。

それは、受験勉強には再現性がないからです。
再現性とは、簡単にいうと、「同じ、あるいは似た条件であれば、誰がやってもそのようになる」という現象をいいます。
もともとの各教科における学力、家の環境、高校の内容、授業をされる先生、高校生活の中身、目指す大学や学部、時代、地域…
これらがまったく一致する人っているでしょうか?
たぶん条件が同じ人がいたとしても、結果は分かれると考えています。
ましてや違う人となれば…。

その人にはその人の受験のしかたがあるし、A君の最善の受験勉強のしかたとBさんのそれとは異なっているはずです。だから同じ大学を受ける受験生どうしでも、成績が似通った人どうしでも、対応のしかたは個々に異なっているのです。
私も教師を経験していて、それは実感しました。
その都度その都度、その生徒に最適な道を探して示していかなければならないのです。過去の成功例を捨ててまでも、です。

とはいえ、成功体験の本には、万人が注目すべきアドバイスもありますから、それは謙虚に受け入れ、実行するとしても、100%は鵜呑みにせず、自分のやり方や環境に合った方法を探す必要はありそうです。

ちょうどダイエット法と同じですよね。
あまり多くは語りませんけど…。
「私、そういうのとは無縁だったから、よくわからないわ」という方、読み飛ばしてください。

みらい研修生

ボクもわかんな~い

ペンタ助手

おまえ、黙っててくれない?

実は季節によって本棚に並ぶ本のタイプが異なる

これは気づいておられる方が意外と少ないのですが、実は季節によって、大学受験や学習関係の本の種類が多少異なっているのです。

これは大学受験のシーズンに合わせてのことです。

まず年度のはじめは、学校での授業も基礎的な項目の学習が中心となるため、書店でも基礎力や標準的な問題を集めた書籍が中心となります。
それで、授業についていけるようにしたいから学参を買うというニーズによります。
あるいは、進級したけども、前年度の復習も家庭学習でやりたいというお子さまが、1つ下の学年の学参を購入するというケースも多いです。

これが夏になると、名ばかりの夏休みに入り、一気に演習モードに入ります。また大学入試を意識した演習も必要になったり、このあたりから大学の情報が少しずつ出てくるなど、受験に関する動きが見られ始めるため、応用的な内容の本や、共通テスト・大学個別試験の筆記試験問題を集めた書籍などが出始めます

秋になれば、推薦入試が行われ、共通テストの申込もやりますので、さらに大学受験がらみの書籍が場所を占め、大学の情報本がたくさん並びます
共通テストの対策問題集や赤本が充実するのもこの時期です。

学習参考書・問題集の選び方

お子さまが成績のアップを必要とするときに、参考書や問題集の購入を考えるでしょう。
そして書店へ足を向け、多くの教材を前に悩むことでしょう。
そこで、どのような本を選ぶのに悩むお子さまも少なくありません。
次に、良い本の選び方について紹介します。

ブログ主

本当はこれだけで1記事いけるんですけど、せっかくなので紹介します

参考書か問題集か?

まず根本的に参考書を買うのか問題集を買うのかの判断が必要です。
これは購入する目的によります。

参考書を買った方が良い場合

  • 学習内容の解説をしてもらいたいとき
  • 理解している感が全くしないとき
  • 授業で教えてもらったこと以外の別の視点や関連事項を深く学びたいとき

問題集を買った方が良い場合

  • 問題をたくさん解いて理解を深めたいとき
  • どの程度自分が理解をしているのかを知りたいとき
  • 入試に直結する内容の演習をしたいとき

簡単にいうと、「解説」か「演習」かで分かれると考えればいいでしょう。

参考書の選び方

参考書は、理解すべき学習内容のアプローチの仕方や整理のために見ると大きな参考になります。
教科書の行間の解説もしていたり、関連事項とのつながり、問題を解くキーとなる事項などがまとめられています。

参考書の選び方としては、ひと言でいえば「それがあれば勉強をしたくなるもの」であるかどうかです。
効果的に色が使われており、うまくまとめられていてわかりやすいものが、最もハードルが低いでしょう。

内容を深掘りしたい人でなく、まずは基礎をという人は、文字がごちゃごちゃ入ったものは、情報が多すぎてまとまりがつかないでしょう。

あとは、適当な量の例題がつけられているものであれば、演習する準備ができるため、おすすめです。

問題集の選び方

「問題をとにかくたくさん解いて、何としてでも理解をしたい」という思いでいるお子さまは、問題集を購入させましょう。
ただ、問題集は数が非常に多いですので、選ぶのに苦労します。

問題数は割とあるものを選びましょう
かといって分厚い問題集を買っても、長続きはしないでしょう。

難易度が気になるところでしょう。
私の肌感覚として、問題を流し見して、答えなり、答えを出す見通しが立ちそうな問題が6割~7割である問題が、ちょうどよい難易度だと考えています(全部は解く必要はありません)。

そもそもその問題集がどの人に向けたものかは、問題集の帯に裏表紙側にまとめられていることが多いのでそれで確認をしましょう。

次に解答に関しては、特に数学ですが、解説が丁寧なものを選びましょう。たまに解答・解説がとびとびであるため、行間の式の変形のしかたがわからずに頓挫したというケースもよく耳にします。

また、ある特定の単元だけをマスターしたいという人もいるでしょう。
そのような人は、その単元だけが編集された問題集を購入すると良いでしょう

問題集を購入し、利用する際の注意点

問題集を購入し、利用する時の注意点は以下のとおりです。

買うときはモチベーションがいつもより高いと知れ

学参を買うときは、やる気に満ちています。
けれどもその後、結局手がつかなかった人はいませんか?

それもそのはずで、購入するときというのは、お子さまにいつも以上のやる気がみなぎっているのです。
「これくらいはできるようになりたい」
「これはちょっと難しそうだけど、がんばって乗り切れるだろう」
などと張り切ってしまうのです。

けれども時間の経過とともに、普段のテンションに戻ります
そうすれば、購入したときほどやる気は残っておらず、購入した書籍は眠ってしまうのです。

購入する際は、その温度差をわかった上で購入すること、そしてそれを計画的に着手する覚悟をもたせることが必要です。

逆算をして、完成時期を決める

ただ漠然と「問題演習をしよう」と思っているだけでは、だんだん怠け癖がついたときに、
「今日はまあいいか」
と先送りにしてしまいがちです。

それではしなくなるでしょう。

怠け癖をなくす方法は「強制的にする」ことです。

やると決めるのです。

1日で何問解くか、ある単元を何日で終わらせるか、そのような計算をして、問題集を完成させるような計画を作るのです。そしてそれは行う義務があるとするのです。

複数の問題集はいらない

これもかなりのお子さまが経験するのですが、問題集をすでに持っているにもかかわらず、新しく見つけた問題集が魅力的だから買うというのは褒められた行動ではありません

「頑張って何冊も完成させる」というやる気に溢れたお子さまもおられますが、基本は1冊を徹底的にやり込むことです。そのためにも最初の問題集選びは慎重にお願いしたいのです。

それはお子さまの自信にもつながる話です。
1冊をしっかりやり込んだ人は、「これだけのことを徹底的にやったんだから大丈夫」と、試験の直前に思えるのです。

まとめ

大学入試に関する書籍は、貴重な情報源であり、参考書・問題集は学力の向上を約束するものです。
大学入試を考える際には、ぜひそれらの書籍をよく見て、真っ直ぐに対策ができるようにしていきましょう。

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