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お子さまの目指す大学の学部が決まらない時の対処法を徹底紹介

お子さまの将来のことを考えて、大学へは進学はしたい、けれどもどの学部へ行かせるのが良いのかについて迷われる親御さんも少なくありません。十数年のお子さまの人生経験の中で、未知の将来の世界を選べというのもある意味酷な気もしますが、それでも何らかの目標を定め、将来への道を備えていくものです。

この記事は、大学のどの学部へお子さまを進学させれば良いのか悩む親御さん向けに、その解決法を紹介します。ぜひご一読ください。

目次

学部が決まらない理由

お子さまがもし進学したい大学の学部を決めきれていないとすれば、何らかの理由があるでしょう。それは人それぞれです。その代表的な理由について紹介します。

そもそも考えたことがない

まだ高校1年生あるいは2年生である間は、まだ大学受験が先のことであるという認識のお子さまは意外と多いものです。必要性を感じなければ、行動に移せないのは、若い人であろうと社会経験が豊富な人であろうと変わりません。お子さまの中で大学受験がまだ先のことであるという認識である間は、恐らく大学のことに興味を持ち、知ろうとする姿勢は持てないでしょう。

自分の得意なことが自分でわかっていない

自分がどのようなことに関心を示し、何をすることが人よりも優れているかといったことを日ごろから気にしていなかったり、自分の能力は資質は大したことがないと思っていたりするお子さまは、自分の良いところに気づけていないものです。それで大学を目指そうとするにも、「この分野」という自分が専門としようとするものがブレてしまい、どう努力をすればよいのかがわからなくなるでしょう。

やはり自分の好きなことや得意なことを深めて、専門性を磨いていかなければ、大学での高度な学びについていけなくなるでしょう。また、適切な分野に進まなかった場合、入学後に「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう場合もあります。

大学について調べる量が少なすぎる

大学という未知の世界について自分の目標を設定すべきであるのに、その世界を知りもしないで決めると、誤ってしまいます。まずは大学のことをよく調べて、「どのような大学があるのか」、「その大学の特徴や講義内容にはどのようなものがあるのか」などを知った上で、目標を決めるべきでしょう。大学についての調査が足りない人の特徴には以下の場合があります。

  • それぞれの大学の特徴がわかっていない
  • 大学間の違いが分からない
  • その分野についての今の社会におけるトピックを知らない
  • 大学ではどのような講義があるのかを知らない
  • 大学の教育方針を知らない
  • 大学を卒業した後の就職先を知らない
  • 大学のカリキュラムを知らない

選択肢が多すぎる

自分がしたいことがいくつかあって、どれを選べばいいのかがわからない」というお子さまもおられます。同じくらい興味がある分野が複数あれば、絞るのが難しいでしょう。そこからさらに「何を選ぶべきか」という地点で迷ってしまいます。とくにそれらの分野に開きがあればあるほど大きく悩むことになるでしょう。

学部はどのように決めればよい?

選ぶべき学部を絞り切れないことには、さまざまな理由が考えられます。それでは、どのような方法で進むべき学部を選べば良いのかという方法について紹介します。

今までのお子さまの経験にヒントがある

お子さまが向いている分野というのは、お子さまが熱中できる分野であることが多いでしょう。お子さまの今までの経験の中で熱中できたことが、内容を深めやすい内容となるでしょう。

合わせて、お子さまがやってみたいことや好きなことも、専門性を深めやすい分野となるでしょう。

たとえば歴史上の人物に興味があり、ものすごく詳しいという人は、歴史に関する分野を選べるでしょう(大学では時代を選べないケースもありますが)。また、昔から料理をするのが好きな人は、食物・栄養のジャンルに指向性があります。あるいは部活動でスポーツをしていて、故障したときにリハビリをした経験があるお子さまの場合、今度は自分が誰かのけがを治したいと思うこともあります。そのようなケースでは、理学療法などの分野を選べます。

いい経験も、苦い経験も、ひょっとしたら未来につながる貴重なものだったかもしれません。そんな経験談をお子さまと一緒に思い出話をして、「○○って事があったなあ。こんな分野はどう?」とお子さまにさりげなく投げかけてみてはいかがでしょうか?

自分が得意なことを軸に考えてみる

大学で学ぶ内容は、どの分野であれ専門性の深いものばかりで、時には発展的な難しい内容も扱うでしょう。

大学での学びは、それなりの能力を必要とします。
ですから、多少得意な方が大学の学びには向いています。

お子さまの得意(好き)な教科は何か、どのような能力が他の人よりも優れているかを出発点として学部につなげていけば、ある程度絞り込めるでしょう。

たとえば英語が得意な人は英語を活かした学部(外国語の学部や国際○○学部など)、物理が得意な人は工学部や理学部などが関連しています。

また別の視点として、性格面で考えてもよいでしょう。この場合はどちらかといえば学部というよりも先に職業が絞られるでしょう。たとえば人と接するよりも一人で黙々とこなすのが好きな人は、介護関係や医療関係、教育関係よりも、研究職や事務的な職業が向いているでしょう。「その職業に就くためにはこの学部」と、逆算していけば、道が見えてくるでしょう。

高2・高3は選択科目で絞る

多くの高校では、社会や理科は2年次から選択科目を履修して、人によって異なる科目を学びます。たとえば理科に関していえば、物理か生物を選択するケースが多いため、どちらかの科目は高校では履修しないことになります(「物理基礎」「生物基礎」という科目でならば履修しますが、入試科目としてはあまり利用しません)。たとえば物理を選択した人が看護系の学科を目指すことはできませんし、逆に生物を選択した人は工学部などは選べません。ある意味消去法ですが、それでも種類は絞り込めるでしょう。

なお、これらの選択科目の決定は、1年次の後半でされますので、できればそれまでにお子さまにとってより良い選択となるように、将来のことを考える時間が欲しいところです。

参考のため、偏差値や地域でまずは絞ってみる

対外模試の結果などから偏差値は得られます。ただし見るべきは校内偏差値ではなく、全体偏差値です。それで、地元やその周辺地域の大学であるならば、どの大学のどの学部に手が届く状況であるのかを参考にできます。

模擬試験によっては、志望大学を事前に記入をして、その合格可能性の判定(A判定からE判定まで)がわかるものもあるので、そちらの方がわかりやすいでしょう。学年によりますが、C判定以上であれば、十分に合格できる可能性はあります(だからといって、D判定以下では合格は無理だということではありません)。その可能性の中で選んだり絞ったりできるでしょう。また、同じ学部でも、大学によって合格可能性が異なることもわかります。

先輩の意見や友達に尋ねてみる

自分の能力や特長は、意外と自分自身では気づいていないこともあります。高校を卒業して大学生活を送っている先輩の声は非常に参考にできるでしょう。とくにお子さまと属性が近い先輩のアドバイスは大いに参考にできるでしょう。

また、お子さまが友人に自分の長所やできることを聞いてみるのもよいでしょう。本人が気づいていないお子さまの素晴らしい点を教えてもらえる可能性もあります。

大学のサイトやパンフレットから情報を得る

学部についての判断が鈍る原因の最も大きいものは、しっかりと調べ上げていないという点にあるでしょう。今ではネットで調べることもできます。大学のサイトを検索して、教育方針や大学の雰囲気、何を学ぶのか、講義内容はどんなものがあるか、卒業後の就職先はどのようなところがあるかなどを調べると、より具体的なイメージが出来上がります。また、大学に問い合わせれば、パンフレットを送ってもらえるでしょう。それを手にして大学の特徴をつかめば、より具体的な考えができるようになります。

オープンキャンパスに参加させてみる

各大学では毎年6月頃に(大学によって異なりますので調べてみてください)、高校生を対象にオープンキャンパスが開かれます。一番のメリットは、実際にその大学の中に入れることです。実際の大学の雰囲気を味わいながら、大学についての説明を聞き、場合によっては質問に答えてもらえるので、大いに参考になります。オープンキャンパスに参加したことで、その大学へ行きたくなるという人も少なくありません。

家計の状況も判断材料に

現実的な話になりますが、大学へ通わせるにはお金がかかります。最も安い国立大学ですら1年間で授業料が100万円はかかります。さらに公共交通機関を利用すれば定期代、家から通学できなければ家賃や生活費がかかるでしょう。言うまでもなく、経済的な負担は避けられません。お子さまには家の状況から見て、どの程度までなら可能かといった話も事前にしておくことをおすすめします。お子さまにはその事情が完璧にはわからないものです。お子さまが行きたい大学を決めたものの、金銭的に無理であれば、お子さまへの精神的負担が起きてしまうことは必至です。

お子さまが世の中でどう役立ちたいと考えるのか?

次にやや難しい話をしますと、ゆくゆくはお子さまも成人し社会人となっていきます。お子さまは将来、社会の中で生きていくことになりますが、その中でどのような点で役に立てるのかを考えなければならない時がやってくるでしょう。お子さまの能力や長所が、十分に活かされる場面とはどこなのか、どのような分野でそれは実現可能かというイメージが持てるところが見つかれば、そこがお子さまにとって最適な場であるといってもよいでしょう。難しいテーマですが、社会でお子さまがどのような役の立ち方ができるかという点も大切です。

適性診断を利用する

このようにいろいろと述べてきましたが、それでも「結局どこが向いているのかわからない」というときは、適性診断を受けてみると良いでしょう。最近では多くの高校がこの診断を行って、その生徒の適性のある分野を診断してもらえるというのを知ることをしています。

これは個人レベルでも手軽にできて、診断のサイトから試すことができます。

44個の質問に対し、「あてはまる」~「あてはまらない」の5段階で答えていき、適性のある分野や性格面について教えてくれます。

72個の質問に対して4段階で解答をしていき、適性のある分野を診断してもらいます。レーダーチャートの結果と共に、その分野の内容の紹介や、関連する大学、仕事一覧も表示してくれます。

10個の質問に対して「はい」「いいえ」の2択で答えていきます。

これらのサイトで試してみてはいかがでしょうか?

ペンタ助手

これって、ブログの主が答えてみたの?

所長

ああ、そのようだけど。

みらい研修生

みんな結果が違っていません?

所長

そこは主は伏せようとしてたんだがな

みらい研修生

あ…

お子さまが目指す学部を選ぶ時の注意点

お子さまの目標とする学部を選ぶ際に注意をすべきことがありますので、次にそれを紹介します。

印象やイメージだけで判断しない

たとえば大学のネームバリューを気にして、「◯◯大学ならどこの学部でもいい」と考えたりする人がいます。ここまで記事を読んで来られた方ならお分かりになると思いますが、この考え方はいささか疑問を持つべきではないでしょうか?そもそも大学へは、特定の分野の学問を深めるために進むのです。もちろん教育方針に大いに賛同できる大学もあることも確かでしょう。けれども、どの学部でもいいということはないはずです。特定の大学へ入学すること自体がゴールとなってはいけません。

また、親御さんの学生時代のイメージで、お子さまの大学選びにアドバイスをして失敗をすることがあります。大学のレベルが変わることもあるでしょう。また、昔は華やかだった学部が、今では就職できないという現状を抱えているところもあります。今の社会の流れやニーズにアンテナを張る必要があるでしょう。

友だちに合わせない

「友だちが行きたい大学や学部へ行きたい」とお子さまが言い出した時は、要注意です。そもそも友だちとお子さまとは違う能力や指向を持っているはずです。属性が同じであればよいのですが、友だちと同じ理由に注目をして欲しいのです。その時はお子さまと志望理由についてしっかりと話をしてみてください。

合わせて、お子さまが人から言われたことや得た一部の情報(ネットや口コミなど)を鵜呑みにしていれば、それも問題です。あくまでもお子さま本人がきちんと考えて決めるというところまで落とし込むようにしましょう。なぜなら、他人に言われたことには、人間は一生懸命になれないからです。また、もしそれで受験に失敗した場合、言い出した人を責めるようになり、良いことはありません。

同じ学部でも…

同じ学部でも、大学によって力を入れる内容が多少異なります。たとえばお子さまが工学部を志望した場合、さまざまな大学に工学部があるわけですが、どの大学でもフィットするわけではありません。対象とする機械の種類が異なるかもしれませんし、機械自体を作るのか、その機械を動かすシステム的な部分を深めるのか、掘り下げれば同じ工学系でもさまざまなアプローチがあることに気づきますし、お子さまのニーズに合った大学は実はそこまで多くはないのかもしれません。ですからお子さまのやりたいことを細分化して明確にする必要がありますし、学部名だけを判断して終わることがないようにしなければなりません。

大学のアピールはあくまでも宣伝

大学のサイト、パンフレット、オープンキャンパスに触れることは、大学をダイレクトに知るためにかなり有効なものです。けれども、そこにも注意点はあります。

何か買い物をするときに、私たちにはその製品の良い点ばかりを訴えてきます。「○○の新性能があります」「◯◯に優れた製品です」という一方的な情報の洪水です。そこで私たちは思うわけです。「この製品のデメリットは?」と。

一般的に、良いことばかり並べられても、決断に至らないこともあります。

あくまでも大学が提供する情報は、そのようないい情報ばかりが与えられるものだと思っておくと間違いはないでしょう。

ペンタ助手

たしかに「昨年度は◯人滑った学生がいました」なんて言う大学はないな…

みらい研修生

噴水の周辺で爽やかに語り合うルックス最高な男女とかあまり見ないしな

まとめ

お子さまが、自分がどの分野に向いているのか、どこを目指そうとするかが見えていないときは、さまざまなアプローチで接してみてください。やはり目標を立てるのが早い方が受験では有利に働きます。また、通常の高校での生活に張り合いも出るようになります。親御さんとしては、お子さまの歩みのサポートをしてあげることが、大きな仕事のひとつであるといえます。

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